NO85 アコースフィア

CD 家カフェ
IMPRESSION 99’結成のギターデュオ。
最近はデュオも珍しくはなくなり、この分野でもう未知の領域というのはほとんどなくなってきているが、この二人は面白い。

フラットピックを使うリードとフィンガースタイルのバッキングという構成だが、二人ともとにかく上手い。そして、リズムが素晴らしい。なので、聴いていていとても気持ちがいい。

バッキングは奥沢茂幸。タック・アンドレスばりでパーカッシブでグルービー。バッキングだけで音楽が成り立ちそう。
リードの清水敏貴も正確無比でセンス、テクニックとも申し分ない。
二人とも音楽、ギターをよく理解していてテクニカルであり、知的な実力者だ。

ジャンルとしてはジャズということになるのだが、オリジナルもカバーもとても聴き易いのだが、ライブなんかではもっと奔放なのだろうから、そちらの方も是非見てみたい。

作品の方は企画先行の作品なので、本格的なジャズファンからすれば物足りないかもしれないが、彼らのセンスとかテクニックとかは十分垣間見える。
原曲をほとんど崩さずに演奏されているものが多く、ソロも延々というようなものでもないが、この作品はあくまでコンピレーション作品として制作されたライトジャズなのでで、肩肘張って聴くのではなく、BGMとして流しているような聴き方がこの作品にはふさわしい。

デイドリームビリーバーやマイライフ、ビューティフルネームなど選曲も私がリアルタイムで聴いていた曲が多くてなつかしい思いを抱かせてくれるが、「家カフェ」というこの企画には似合っていると思う。

彼らはライブでこそ良さが分かるタイプだと思う。しかし、アルバムはこれでいいのかなと思う。
正直いうと、デュオではなかなか必然性のようなものが私には感じられないなと思うようなことも多いのだが、この二人はアイデンティティーもコンセプトも明確でほぼ唯一のライブを見てみたい、作品を集めてみたいと思わせるアーティストだ
(09.11.23)

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