NO24 赤崎 郁洋

お勧めCD rapsodia
IMPRESSION モリダイラ楽器主催の2001年フィンガーピッキングコンテストの優勝者。
料理人からプロのギタリストへ転身という異色のキャリアを持つ。
サポートギタリストとして活躍するかたわら、ソロライブ活動も精力的に行っている。

正統派のフィンガーピッカーでありながら、ありがちな叙情に走るわけでなく、また、自ら師匠と呼ぶ小松原俊の影響もさほど見せていない(録音のよさは小松原譲りで素晴らしいが)。独自の路線の追求途上といったところか。

現地点では二枚のアルバムを発表しているが、確実なテクニックとセンスを持ってはいるものの、まだ一聴して分かるほどのオリジナリティーは確立されていない。
ファーストアルバム「Zephr」でアジアンな趣であり、セカンドの表題作ではヨーロッパ・アフリカ調といったように、多国籍感が彼の持ち味になっていくのかもしれない。(もっとも、あくまで日本人が解釈する異国情緒であるが)

そんな彼のセカンドアルバムはなんとメジャーレーベルでのデビューアルバムともなった渾身の一作である。

「via Andalusia」はスパニッシュテイスト溢れる曲で、エンディングの早いパッセージなど彼の技術の高さが伺える作品である。
その他ハーモニクスを独創的に使った「ODEON」、アップテンポで迫力ある「AREA51」、コミカルな「frog race」などアイデアの敷き詰められた構成になっている。
極めつけは「Sunset Dance」。弦をストローで挟んで弾くという風変わりな奏法を使っている。印象的なメロディが入っていればとも思うが、映像が浮かんできそうな曲である。

これからさらにミュージシャンたちとのコラボや多くの作品を作っていくことで、より強い個性が確立されてくるだろう。今後に期待を抱かせるアーティストである。(05.09.12)

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