NO69 天野 清継

CD AZURE
IMPRESSION ’56年生まれのジャズギタリストで、11歳の時からギターを始める。
私の中ではベテランのイメージはあまりなかったのだが、大学を卒業してからプロとして活動を、ということなので、もう30年も一線で活動していることになる。

渡部貞夫やMALTAなどのジャズの一流どころだけでなく、矢沢永吉などロックの大御所とも競演するなど、セッションギタリストの活動は華々しい。

アルバムの制作についてはそのキャリアの割にはさほど多くない。他アーティストとのコラボレーションや、サポート活動の合間にアルバムの制作をといったところか。

彼はエレキもアコギも使うが特にアコギを弾く時は一見ちょっとムード音楽的でもあるため、私はどっちかというとエレキを持たせた方が奔放でファンキーな感じがして、好きかな。ちょっとロックぽくもあるし。

彼の作品には「AZURE」という曲がよほど思いれ深いのか繰り返し演奏されているが、これは90年代の初期に彼自身も出演したCMで使われてヒットした曲でもあるのだが、有名な「ダッタン人の踊り」をアレンジした曲でもあり、私も大好きな曲である。

ということで、アルバムのタイトルにもなっているこの作品をいささか古めだが、推薦CDとしてみた。このアルバムでの「AZURE」はBOSSA風のアレンジで軽快で心地よさ抜群。

ここで使用されていると思われる、オベーションのガットの音が結構気に入っている。オベーションのギターは私にはかなり弾き易いなと思っていたのだが、こんな音が出るのなら、私も是非と思ってしまうほどで・・・。

エレキの方はクリーントーンで一時流行したフュージョンとかクロスオーバーとか呼ばれたスタイルと一致するが、この作品は彼のデビュー作でもあり、さすがに冒険はしていなくて、面白みといった面ではやや期待薄である。

いい意味で毒にも薬にもならない作品というか、静かにはしたくなくて、かといってつい聴き入ってしまったりしたくないときなど、邪魔にならないBGMとしてこういう作品も時には必要だったりする。私にとってジャズ作品の多くはだいたいこんな感じなんだけど。
(07.11.24)

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