NO29 関口 祐二編曲「Amazing Grace」

この曲はとても有名なゴスペル曲ですが、ギター倶楽部VOL7に掲載されていた楽譜で、関口 祐二編曲です。今まで、南澤大介氏のソロギターのしらべでジャズっぽいアレンジの曲はチャレンジしたことがあったものの、本格的なジャズのチャレンジははじめてです。

この曲ははっきりいってかなり難しいです。私が今まで弾いていきた曲の中ではもっとも難しい曲です。
何が難しいかというと、全体的に左手の運指は複雑で難易度は高いのですが、何と言っても早弾きをしなければならないところがあるのです。

ジャズらしく曲間にフェイクしてくる早弾きこそがこの曲の難易度をほとんど演奏不能のところまで高めています。もちろん早弾きの箇所は無視してもかまわないと思うのですが、この箇所になぜだか執念を燃やしてしまいました。
しかし、執念を燃やしたからといって簡単に弾けるものではなく、私の中ではもっとも長い時間練習してきたにもかかわらず、未だ全く弾きこなせないでいるという悲しい現実にちょっとへこんでしまいます。

さて、早弾きをするためのアプローチとしては

@クラッシックギタリストやフラメンコギタリストのように人差し指と中指をオルタネイティブに使う
A親指と人差し指と中指を使う、いわゆるクロマティック奏法で弾く。但しこの奏法の場合、基本的に開放弦を効果的に使うことが前提になるようだ。ピーターフィンガーやドイルダイクス、ジャックストッツェムなど多くのアコギフィンガーピッカーが使う。
B親指と人差し指または中指をフラットピックのように使う。ジェフベックなんかが確かこんな弾き方をしてたかなと思う。
C親指をフラットピック代わりにして弾く。ウェスモンゴメリーが有名。
Dサムピックをつけてサムピックをそのままフラットピック代わりにする。チェットアトキンスなんかがこんな弾き方だったと思う。トミーエマニュエルもそう。
Eフラットピックを持って、そのまま残りの指も使う。多くのジャズ、ロックギタリストはこんな弾き方をしている。フィンガーピッカーではトミーエマニュエルが知られている。

などがありそうだが、私は@で練習しているが、これは多分遅くとも中学校に上がる前までに本格的に練習を始めていないと難しそうだ。小さい頃から始めた人は意外に簡単にこの奏法で早弾きはできるらしいと聞いたことがあるが・・・・・。
私がだめだから言うわけではないが、この弾き方はなかなか練習しても弾けるようになりません。

Aはどんなパッセージでも対応できるわけではなさそうだし、D、Eはフィンガーピッキングだけでなくフラットピッキングの練習までするとなるとなかなか大変です。
現実的にはBかCが一番の早道のように思います。ですが、どんな弾き方をしても難しいことには変わりありません。毎日地道にゆっくりからはじめて、繰り返し繰り返し練習するしかないでしょう。
リズムを変えて弾くというのもいい練習方法だとも聞きます。

ともかく、この1小節に満たない16分音符がこれだけ練習しても弾けないわけですから、早弾き恐るべしです。

ともかく弾けないまでもジャズの気分を味わうことはできましたし、早弾きがいかに難しいかが分かっただけでもいい経験になったと思うようにしています。
(06.09.24)

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