NO27 岸部 眞明 「Athletes」

岸部眞明の3枚目のアルバム「Bloom」から選曲。

岸部得意の弾きながら曲間に弦を叩いてパーカッシブな音をだしている曲です。この曲は曲名が示すように、力強くスピード間にあふれる曲で、弦を叩くだけでなく岸部独特の装飾音符に彩られた魅力あふれる曲です。

難易度は高めになります。

フィンガーピッキングしながら弦を叩くのは聴いていると難しそうですが、馴れるとそれ程難しくなく、グルーブを出すだけでなく、リズムをキープすることにも貢献してくれます。

最初譜面を見たときはかなり長い曲なので暗譜に苦労しそうだと思ったのですが、繰り返しが多いのと岸部の曲の多くが奏であるように、曲自体がとても分かり易いのでわりと早く暗譜することができます。

ただ、曲を覚える段階では以外に簡単なのではと思ってしまったのですが、通して弾くとなると、スピードを落として弾いても正確に押弦することが非常に難しいのです。
右手も簡単ではないのですが、この曲は左手の押弦が特に難しいです。

繰り返しが多いので、弾いているうちにどこを弾いているか分からなくなってしまうというのもあったりして、最初から最後までしっかり弾けるようになるためには相当集中して練習しないと難しいと思います。

それとかなりのスピードで和音を鳴らすため、弦をネックから上に引っ張らないように気をつけないとクリアな音が出せません。クラッシックギターの奏法のように、右手が安定した状態で手を握るように和音を弾いていかないといい音は出ないかもしれません。
私は爪を短くしてるので弦を指先で引っ掛けるような癖がついてしまっているので、切れのある音が出せなくて苦労しました。というか今も全く弾けません。

多分ギターを始めてすぐこの曲にチャレンジしようという人はすくないと思われるのですが、ギターに馴れている人でも簡単ではないと思います。それだけに、パートごとにできるようになるまでゆっくり繰り返し練習が必要になると思います。
この曲で何度も出てくる装飾音符のところもちょっとテンポを上げるとしっかり決まらなくなってくるので、辛抱強くじっくり時間をかけて練習しなければいけないと思います。
何も考えずに通して弾くということだけで、いつのまにか上手に弾けるようになっていたということはないタイプの曲なのです。

ただ、逆にどうしても弾けないような運指はないため、地道にパートごとの難関を一つ一つクリアしていけばある程度はきっちり弾けるようになると思います。
こんな曲が岸部のようにとはいかなくてもそれなりにきれいに弾けるようになれば上達を実感できると思います。
(06.07.17)

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