NO64 ブルース・コバーン BRUCE COCKBURN

CD SPEECHLESS
IMPRESSION カナダ出身のギタリスト。
多くのニューエイジ系ギタリストに影響を与えたということは知っていたが、私が最初に耳にした作品がかなりエレキ寄りのものであったこともありなんとなく敬遠していたのだが、偶然店頭で手にした一枚によりすっかりイメージが変わってしまった。
というか、凄く気に入ってしまい、毎日そのアルバムを時間の許す限り聴いていたくらい。
それが標題作なのだが、キャリアの初期からごく最近の作品までのインスト作品を集めたいわゆるコンピレーションアルバムである。

かのマイケル・ヘッジスもリスペクトしていたというだけあって、彼のファーストアルバム「Breacfast in the Field」なんかを聴いていると、パーカッシブな奏法や当時としてはかなり斬新な曲作りなどだけでなく、サウンドそのものにも影響を受けていたのかなと思う。

もちろんヘッジス以外にもその影響らしきものは多く感じられるが。
ともかく、彼が現代アコギインストにおける最重要人物の一人であり、ニューエイジギターの源流にいた一人であることは間違いないだろう。

作品自体は先に述べたように、古いものから新しいものまでラインナップされているが、予備知識なしには14.などいかにも新しげな録音のものを除けばどれが当たらし作品なのかということを推測するのは難しい。
それ程長年にわたり高いレベルの音楽性を維持し続けているという証明でもあろう。

また、3.のようなかなりテクニカルなものもあれば、純然たるブルース作品もあったり、リゾネータギターをスライドでなく通常のフィンガーピッキングで使用したり(彼は爪で弦を弾くタイプだが、ブルース系の曲などはアタックを出すためあえて、サスティンの少ないリゾネータギターを使い、肉弾きのような効果を狙ったと思われる。爪を使うブルース系のギタリストはよくこういったことをやっているようだ。)とアイデアにも、バラエティにも富んでいる。

また、無伴奏ギターソロもあればギターを重ねたアンサンブルものや最小限の編成のあくまでアコギメインのバンドでのインストもあり、奏法的にもフィンガーピッキングからフラットピックを使っていると思われるものまで幅広い構成となっている。

とにかく一曲一曲がよくてテクニックも優れていて、曲も、アレンジも秀逸。アコギの魅力が敷き詰められた珠玉の作品集である。

オリジナルの作品ではボーカル入りのものが多く、フォーク、ブルース、ロックあるいはジャズなどの要素が入ったものがあり、年代によりその傾向が変わってきているようだが、はまる人はかなりのめりこんでしまうようなので、ギターだけでない彼の魅力に触れてみたいという方は是非オリジナル作品にも触れてみては。「Salt, Sun And Time 」「High Wind White Sky」などが人気があるようだ。
(07.05.20)

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