NO34・35 フランコ・モローネ  「THE FOGGY DEW」「DANNY BOY」


ずっと弾いてみたいと思っていたアイリッシュナンバーを、お気に入りのフランコ・モローネのアイリシュを集めたアルバム「THE SOUTH WIND」の楽譜を入手しチャレンジ。まずは見た目にも簡単そうなスローなナンバーを選んでみました。

両方とも30小節にも満たない曲で、難易度もさほど高くないので、暗譜するのは楽です。
同じ譜面をリピートしていますが、繰り返しの時はスピードを変えたり、バイオリンとユニゾンで演奏したりして楽曲としての深みを与えていると思います。
バイオリンが入ってきても、ギターは全く同じフレーズで完全なユニゾンというのは珍しいと思います。だいたい別の楽器が入ると、どっちかが伴奏になったりするものですが、彼のアレンジでは同じフレーズにバイオリンのメロディがそのまま乗っかるだけのこれ以上ないほどシンプルなものですが、これがかえって新鮮で、アイリッシュにはこういったアレンジがあっていると思うのですが、最初に聴いた時はこの大胆さに驚いてしまいました。

さて、演奏の方ですが、両曲ともさほど難しいところはないと思います。
気をつける所は随所に出てくるハンマリング&プリングオフのところでしょうか。

普通H&P右手ではじいた後左手を弦からはなしたり、押弦したりするのですが、これらの曲の場合は、指板から放すというより、左の指で押さえていた弦をはじくようにして、より鮮明に音を出します。

また、タイミングも譜面よりは遅く、ちょっとタメを効かせてH&Pすることになります。こういうのはアイリッシュのリズムの独特なところでもありますので、CDをしっかり聴きこんで、CDとあわせて練習したりしないと感じがでません。

暗譜する間、かなり簡単に感じると思いますが、きっちり弾こうとすれば意外に難しくて、ミスがなくても何か違うなぁという感じになってしまいます。ちょっととらえどころがないなというところでしょうか。

「DANNY BOY」の方はともかくアレンジが秀逸。私などは最初の一小節でやられてしまって、まさにシンプルイズベスト。このアレンジは聴き応えがあります。

実際それほど技術的には難しくないのですが、私が弾くとどうしても平べったい演奏でおよそアイリッシュらしくないものになってしまいます。相当な聴きこみ、弾きこみの量がないとダメだなと思います。

ついでながら、私も「DANNY BOY」をスタンダードチューニングでキーを変えて、彼のアレンジを参考にアレンジしてみました。

弾くのも簡単ではありませんが、アレンジはもっと難しい。私はコード理論とかはほとんど分からないため、自分の頭の中で鳴っている音を一音一音指板に置き換えるという作業でかなりざっくりとしたアレンジになってしまいましたが、フランコのアレンジをかなり参考にしたにもかかわらず、出来たものは全く異なるものに。とても彼のようにはできません。何も考えず自分の弾き易そうなポジションでキーを決めたためサビの部分では運指に無理がでてしまい自分で作ったのに弾けないという情けない自体に・・・。

本格的なアレンジをするためにはやはり理論も知っておいたほうがよさそうです。
自分の才能のなさにもがっかりしてしまいますが、まあこれはお遊び。完成度は極めて低いのですが、また気が向けばアレンジにも挑戦したいと思います。

このアレンジを通じてアイリッシュは、聴くだけでなく、弾くことにおいても楽しめることが分かったので、速いテンポの曲もチャレンジしてみたいと思います。
私にとっては大切な譜面になりましたので、今後も大事にして練習していきたいと思います。
(07.05.06)

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