NO60 デイビー・グラハム DAVY GRAHAM
CD | The Guitar Player...plus |
IMPRESSION | ブリティシュフォークの巨匠。 私をフィンガースタイルギターの世界に誘った「ANJI」の作曲者でもあり、私には特別な存在である。 「ANJI」以降多くのギター音楽に触れ、私自身もコピーしてきているが、いまだに「ANJI」は難曲であり、魅力的な曲である、という私の個人的な思い入れはよそにしても、彼から影響を受けたという人はプロアマ問わず少なくないだろう。 私がギターを始めた2004年には彼の作品がCDショップで見かけることは皆無であったのだが、最近になってやっとリイシューが店頭に並ぶようになってきた。喜ばしいことである。 私はせっせと買い集めているのだが、ボーカル曲中心で、ちょっとアヴァンギャルドなものもあったりするのだが、それはそれで気に入っている。 ただ、他にリコメンドするとするならやっぱり表題作になってしまう。 コンピレーションアルバムではあるのだが、約半世紀も前に、こんなインスト作品を作っていたのかと思うと驚くほかない。 私の知る限り、当時としてはスチール弦によるフィンガースタイルギターなどはほとんど存在していなかったし、あってもプリウォーブルースを基調としたスリーフィンガースタイルの延長線上のようなものしかなかったはずだが、すでに現代のフィンガースタイルギターとほぼ変わらないスタイルである。 今聴いてもなんら違和感のない素晴らしい作品だ。 ギブソンと思われるギターを肉弾きスタイルで、弦がフレットに当たる音がかえって心地よかったりする。おそらくこのアルバムに入っているようなアレンジであれば、爪を伸ばして弾く方が普通だと思うのだが、そんなことお構いなしに、ガシガシ弾いているのが潔い。 音がどうのこうのとか、テクニックがどうしたとかいうことが全く気にならない類の作品だが、もちろん簡単に弾けるようなものでもない。 大半がドラムとギターのみという構成だが、スピード感があって軽快な曲が多く、誰が聴いても楽しめるし、よくできた作品だと自信をもって勧められる、数少ない作品の一つだ。 (07.01.14) |
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