NO17 アンドリュー・ヨーク   「Waiting for Dawn


アンドリュー・ヨークのタブ譜付CD「ベスト」からの選曲。ベストと銘打っていますが、シングルカットしているわけでもないのにベストというのは不思議な気もしないではありませんが、こういうことは結構普通に行われていたりするんですね。CDを聴いてみるとベストと呼ぶにふさわしい内容ですが。

それはさておき、せっかくタブ譜までついているのでとりあえず、弾けそうなものをチャレンジすることにしました。

この曲は短い曲ですがスローなテンポで始まり、徐々に盛り上げていきながら、エンディングでまたしっとりとという実によくできた構成になっています。ヨークはこういう曲作りが非常にうまいのです。
また、ヨークはしばしばハーモニクスを効果的に使いますが、この曲でも面白い使い方をしています。

テクニック的にはクラシックの奏法が云々という難しいことを言わなければ、初心者でも弾けてしまうでしょう。

難所はまず@押弦してる指が隣の弦に触れて雑音が出やすいこと  があげられます。スローな曲だけにこの辺は十分気をつけたいところです。
Aエンディングの実音と人工ハーモニクスを交互に鳴らす箇所は、十分音量をコントロールしないとバランスが悪くなってこの曲の雰囲気を最後でぶち壊してしまいかねません。
盛り上げ方が大げさになりすぎないようにすることも大事ですね。

このくらいでしょうか。しかし、これが意外に難しくてなかなかうまくいきません。奥が深いです。

それにしてもタブ譜までついてる上、譜面上の指示がかなり分かりやすいです。アコギの譜面は解説つきでもかなり分かりにくいものが多いのですが、この譜面なら楽典など読まなくてもある程度は自己流で弾けそうです。

この曲は簡単とまではいいませんが、私のような初心者でも弾けてしまいます。曲も覚えやすくて、手軽にクラッシックを楽しめるという意味では最適ではないでしょうか。曲想をつけるいい練習にもなると思います。
(05.10.26)



NO18 同 「Emergence」


同じくヨークの「ベスト」からの選曲です。
ヨークはジャンルとしてはクラッシックに分類されていますが、明らかにクラシックの語法とは違う作品が多いようです。その中でもこの曲の逸脱振りには驚かされます。
この曲を収録した「Denouement」というアルバムは1994年の「ギタープレーヤー」誌でべすとクラシックアルバムの一位に選ばれ、日本の若手クラギストなんかもカバーしているところを見ると、伝統的なクラシッカーからも受け入れられているんでしょう。

さて、この曲はイントロを除き、ほとんど同じリズムでレフトハンド・タッピングで弾かれています。スピードが速い上、かなり指をストレッチしてタッピングしていきながら曲想をつけていかなくてはいけないため難易度はかなり高目だた思います。というかまず弾けません。

その分右指は単純なのですが、メロディー部はアポヤンドで弾かれていると思われます。指の爪が硬い方はアルアレイでも問題ないと思われますが、私は爪が薄くて割れやすいので、爪はかなり短くしてあるため、アポヤンドでないとクリアな音がだせませんので、アポヤンドにしています。それでも、開放弦はスカスカの音になってしまうところが悲しいところです。

慣れないと親指で弦を弾きながら、同時に薬指や中指でアルアレイというのはストレスになるかもしれませんが、これは意外にすぐにできるようになります。

それより何よりこの曲に関しては左手です。どうしてもメロディー部が途切れてしまったり、ミスタッチが減らないのです。指板を追いかけるのが精一杯で、曲想をつけるなんてとんでもないという状態ですね。
この曲は弾いているという実感がまったく沸きません。

ただ、この曲は弾けないまでも、左手のトレーニングには最適です。この曲を弾くようになって、ちょっと左手の指力が強くなったきがします。本気で取り組めばかなり効果はでるはずです。
私はやりませんが、退屈なスケールの練習をしている方などにもお勧めです。曲を弾きながらスケールの勉強にもなるでしょう。
曲を弾きながら練習もできてしまう曲というのはそうあるものではありません。

異色過ぎる曲ではありますが、どうしても耳に残り弾きたくなってしまう曲なので、将来は「アストリアス」のようなスタンダードなクラッシックナンバーとなるかもしれません。
(05.10.26)

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