NO48 DEPAPEPE

CD Sky!Sky!Sky!
IMPRESSION ギター音楽をたくさん聴いてきたが不満に思っていることが一つある。
よく晴れた朝や休日の昼下がりに聴きたいと思う作品が、洋の東西を問わず少ないことだ。

そんな中、押尾コータローやこのDEPAPEPEは夏の海のドライブにも似合う数少ない作品を作りつづけているアーティストである。

確かにギターファンにとってメロディアスであったりテクニカルであったりリリカルであったりすることは魅力であるが、一般のリスナーにはそれだけでは不足なのかもしれない。
明るくさわやかな曲作りをしている押尾やDEPAPEPEが現在のような人気となっているのは無関係ではないだろう。

さて、DEPAPEPEは突如インディーズの3作品続けざまに店頭に並べたかと思うと、あっという間にメジャーデビューを果たした関西出身の二人組みである。

演奏スタイルはフラットピックを使って、一方がメロディーを、もう一方がストローク主体のコードワークを交互にという極めてオーソドックスでシンプルなものであるが、彼らの先達としてゴンチチや山弦などともやや違っていて未踏の領域を開発してきたと言える。

フィンガースタイルと違い、フラットピックの使い手はプロアマ問わず非常に多いと思われるが、他の誰もやっていなかったことを、見事に間隙を縫ってやって来たという印象がある。

それにしても特に難しいことをやっていないと思うのだが、これほどまでに支持を得ているというのはちょっと驚きである。

しかも彼らはプレイヤーとしてだけでなく、映画音楽を担当したり、音楽番組以外でのテレビのレギュラー出演をしていたりとますます活動の幅を広げている。

底抜けに明るくわさやかで、一聴して印象に残るキャッチーな楽曲作りに、エンターテイナーとしての資質も備え無条件に楽しい楽曲を提供している彼らの今後の活動は要注目である。

まさに彼らの今後の活動こそが、ギターインストの光である。
(06.06.05)

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