NO41 ドン・アルダー

CD The Best of Don Alder(楓之舞)
IMPRESSION 私が彼のことを知ったのはインターネットで配信されている映像でだった。
マイケルヘッジスの奏法を完全に消化し、より複雑、高度化させた奏法にしばし呆然となってしまった。

両手タッピングを高速で見せるのは軽いご挨拶。その後に見せた驚異的ともいえるような特殊奏法の数々に驚かずにはいられなかった。
今ではアマチュアでも多く使われているだろうボディヒッティングやタッピングなどのヘッジス奏法も彼とジャスティン・キングは別格。アコギの奏法はいよいよ新しい次元へと移っているようだ。

ただ彼も日本ではほとんど無名に等しく、詳細は不明だが、カナダ出身で、アメリカ、ヨーロッパ、カナダなどをツアーして周り、数々のコンクールで入賞をしているようだ。

彼の作品は今のところ日本で手に入るものは台湾でリリースされたと思しき上記の一作しか見つけきれていないのが残念である。
そして、残念といえば、その作品が正直言って、初めて映像を見たときのインパクトを感じることができなかったことだ。

トミー・エマニュエルやピエール・ベンスーザンやドン・ロスなどギタリストの名前を冠した曲が半数くらい占めているのだが、確かに彼らの奏法のエッセンスを抽出している感じは分からないでもないが、どうも耳に残らず、楽曲そのものもテクニックもどうもピンとこない。彼がが一流のテクニシャンであることに疑いはないし、色んな奏法の使い手であることだけは分かるのだが。

もっとも彼のようなタイプはCDで伝わらないことも多く、ライブを見たりする方がいいのかもしれない。始め見た方はジョッキを持ち上げたまま身動きが取れなくなってしまうかもしれない。

そんな彼だがなんともうすぐ来日し、住出勝則とライブツアーを行うということらしい。
これで一気に彼が日本でも有名になっていくに違いない。またそうなることを期待したい。一般的なフィンガーピッキングが好きな方でも一見の価値はあると断言できるギタリストである。
(06.03.07)

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