NO8 ジョー・パス

お勧めCD VIRTUOSO
IMPRESSION ある教則本によると、ジョーパスを弾くためには「一日最低3時間は練習しなさい。でも、本当は6時間・・・。」と書かれていたのを見たことがある。私などにすれば途方もない時間である。
もちろん、気の遠くなるような練習を重ねても、彼のようになれるわけではない。彼の真髄はその高等技術以上に美しい音楽を紡ぐその感性にあるのだから。
彼のCDをBGMのつもりでかけていても、ついつい手を止めて聴き入ってしまう。

紹介する「VIRTUOSO」はギブソンのフルアコをマイク録りしたものである。ジャズテクニックの洪水のような作品でありながら、ジャズの言語を解さない私ですら楽しめてしまうのは、展開に必然性があり、ストレスなく体に入ってくるからだろう。
ジョーパス自身も「高揚と集中力との勢いで作った。」と言っているが、演奏者が自由に楽しんでいることが、聞き手にも感動を呼ぶという好例ではないか。

ジョーパスは10歳でプロとして活動し、キャリアを積むべき20代前半に、約10年間もの間、麻薬に侵されブランクがあり、前半生は波乱に富んだ道を歩んでいる。
早熟な者が途中道を踏み外すといった、ある意味ありがちな道を辿ってきたが、彼の場合、その後の活動において、見事に昇華させ、後世に名を残すこととなった。

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