NO22 渡辺 香津美

お勧めCD Guitar RenaissanceU
IMPRESSION 日本屈指のジャズ・フュージョンギタリスト。
本来はエレキギタリストであろうが、アコギでのプレイをライフワークとし、アコギでの作品も定期的にリリースしてきている。

早くから国内外のギタリストとコラボレーとしてきており、異分野のギタリストとの共演も多い。

彼のアコギのアプローチはジョーパスを意識したものだろうが(ジャズギタリストがジョーパスを意識しないわけないか)、私はどうもフラットピックとフィンガーの両方をアコギで使うときのガチャガチャした音が苦手だった(これは伝わるのかなぁ)。しかし、最近ではギターの一奏法のひとつとしてアリかなと思い始めている。
耳に残らないなあと思っていてもしばらくすると何故かこの手の作品に手が伸びてしまう。さほど好きでもないのに聴きたくなるのがギター音楽のいいとこかもしれない。

さて、彼については私がエレキ小僧であった頃から活躍していたので、かなり昔から聴いてきたし、日本人ジャズギタリストとしては吉田次郎とならんで、世界レベルであると思っている。しかし、推薦するのは最近の私の嗜好がアコギに偏っているので、アコギのみで作られた標記アルバムとさせていただいた。

(そういえば、彼には「おやつ」というアコギメインのアルバムがあり、かのラリーコリエルと共演した曲があるが、スーパーギタートリオを彷彿させるバトルを展開していて、発表当時は今さらという思いがありつつも、妙に気に入ってしまったことを思い出した。最近聴いていないなと思い、棚を探してみたが、「おやつ」だけがどうしても見当たらない。引越しした時にどこかに失くしたのだろうか。関係ないが・・・。)

ルネサンスシリーズは二作目で他にもアコギを使っている作品は少なくないが、出すたびにアコギは何だか巧くなっているように思える。
アコギではやや荒っぽく感じていたが、意識して荒々しさを抑えているように感じる。
ジャンゴの曲やインプロヴィゼーションを主とした曲、クラッシック曲など、彼には定番ともいえる選曲だが、童謡のような曲があったりしてバラエティに富んでいる。
ジャズが好きでないと勧めにくくはあるが、よく知られている曲が多いので、ギター好きであれば楽しめるのかなと思う。(05.08.18)

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