NO31 小南 数麿
お勧めCD | Time |
IMPRESSION | サポートギタリストとして多くのアーティストのツアーやレコーディングに参加している。ロックを出自としながらも、2005年に立て続けにアコギインスト作品を2作リリースした。 サポートギタリストがアコギによるソロアルバムを制作することは今では珍しくはないが、それだけ需要が増えているということだろうか。 いわゆるスタジオミュージシャンというのは、たくさんの楽器が扱え、フラットピックもうまく使えるし、理論もしっかりしてたりとみんな器用であるというイメージがある。ソロアルバムを出してもそれなりのクオリティを維持しているとも思う。 その反面、あまりに正統派過ぎて、やや物足りなさを感じてしまうことも多い。リスナーもギタリストであるという意識が少ないからかもしれない。それは必ずしも悪いことではないのだが。 さて、表題の作品だが、CDジャケットの裏表紙にチューニングを記した曲名の表記があり、つい手にした一枚だが、オリジナル曲を中心とした、全編アコギ一本によるフィンガースタイルのインストアルバムだ。 派手さはないが、安定したプレイでどれも聴きやすく耳障りのいい曲ばかり。いい意味で残らない曲で、BGMとしては最適かも。テレビなどでしらぬ間に使われてたりしそうだ。 一曲目の「Mornig Glory」は曲名を聞かなくともさわやかな朝を想像してしまいそうな曲、「Night Birds」はロックっぽいリフが印象的で彼のルーツが垣間見える。 そして興味深いのは「天気雨」。「天気雨」といえば、日本語の古い慣用表現でいえば「きつねの嫁入り」。「きつねの嫁入り」と言えばアコギ界の大御所中川イサトの代表曲の一つ。曲想が似てるような気がするのは穿った見方だろうか?(アコギインストのプレイヤーが中川を通過しないというのも考えにくいが)いずれにしても新旧アーティストの、ニュアンスは違うが同じ題材を扱った曲として聴き比べてみたりするのも面白いものである。 彼以外にもサポート活動を専門とする、実力があるギタリストはきっとまだたくさんいるのだろう。そういった方々も是非、ソロ活動などを展開してもらいたい。 (05.11.02) |
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