NO71 鬼怒 無月

CD Guitar Solo
IMPRESSION ’64年生まれ。ボンデージフルーツのギタリスト。といってもこのバンド自体もそれ程有名ではないのかもしれないが、多くのアーティストともコラボレーションしているようだ。

アーティスティックな作品をリリースし異彩を放っているといえばそれまでだが、作品を聴いたりするとかなりテクニカルである。が、なんと言っても印象に残ってしまうのは、その前衛的というか、現代音楽的というか、なんと評していいのかとまどうほどの不可思議さだろう。
果たしてこれを音楽と呼んでいいのか・・・。

その難解さにいささか敬遠していたのだが、インタビュー記事を目にしたり、現代ギターなんかに記事を書いているのを読んだりすると、失礼ながら意外にも常識人であることが分かり、またCDラックから取り出してみるのだが、やはりこの人の作品は難しい。特にソロ作品は。

彼なりにコンセプトがあって作られているのは感じられる。こっちが深読みしたところで意味があるとは思えないのだが、確実に彼なりの物語がそこにある。

私が聴いた中で最も難解な作品が表題作。
どこまでが作られたもので、どこまでがインプロヴィゼーションなのか全く判別がつかないのだが、彼が何を表現しようとしているのか曲名だけをヒントに自分なりに解するしかない。

はまる人はきっといそうだが、聴き終わった後曲が全く思い出せないというのも逆に珍しい。効果音のようなものを使っていたり、アートワークもそうなのだが、抽象画のような作品である。

ピックを持って他の指でもピッキングするスタイルのようなので誰でも真似できるというスタイルではないだろう。かなり難易度は高そう。

もともとテクニックには定評のある人であるが、最近ではクラッシックギタリストとDUOアルバムを出したりしているので、このあたりは今後聴いてみたいと思っている。

エレクトリックも速弾きなど聴き所は多いが、個人的には分からないなりにアコースティックの方が面白い。やはりこの人はディスクで聴くよりライブの人だろう。CDですらこの緊張感なのだからライブでのパフォーマンスは想像するに余りある。
(08.1.14)

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