NO45 岸部 眞明

CD Bloom
IMPRESSION 14歳でギターを始め、中川イサトに師事し、マイケル・ヘッジスやピエール・ベンスーザンなどに影響を受ける。大学卒業後アメリカのバークリー音楽院へ留学、帰国後ギター教室で講師を勤める傍らソロ活動を開始する。
現在のところインディーズながら4枚のアルバムを発表しており、テレビ等の音楽を担当したりと活動の幅を広げている。

また、アメリカのウィンフィールドでのギターコンテストにも二度出場し二度とも決勝進出を果たしている。(うち二度目は準優勝)
モリダイラ楽器主催のギターコンテストの優勝者が毎年参加するこのコンテストでは日本人は未だ岸部以外は決勝進出が果たせていないことや優勝経験者でも予選落ちすることのある、恐らくスチール弦によるコンテストでは最もレベルの高いと思われるこの大会での連続して決勝進出しているということは、彼が楽曲、テクニックにおいて世界レベルであることを証明しているといえるだろう。

コンスタントなアルバムの制作、精力的なライブ活動や上記も含め彼が日本のアコギ界の第一人者の一人であることに異論の余地はないだろう。にもかかわらず未だメジャーレーベルでの契約がないのは残念なことである。ショーアップすることなしに、純粋に音楽の一ジャンルとしてアコギインストが確立されることは日本ではまだしばらくはないのかもしれない・・・。

それはさておき、彼の今までに発表してきた4枚のアルバムはどれも優れた作品である。あえて一枚だけを選ぶ必要もないのだが、最新作はライブ記で少し紹介してあるので、個人的に私がこれからコピーしてみようと思っている3枚目の「Bloom」を紹介する。

プロのソリストにもよく使われている日本人ルシーアー作のウォーターロードというギターを全曲において使っているが、音も楽曲も素晴らしい。

彼の作品にはおなじみとなっている奏法の右手で弦を叩いて打音を出しながら一音一音はっきりと音をだしていく曲や両手タッピング等のヘッジス奏法を使った曲など前二作と方向性は変わっていないもののさらに進化した内容となっている。

「Athletes」では和音を同時に弾く時にクラッシックギタリストのようにクリアーな音を出していたり、「ドルクスの森」での高速オルタネイトピッキングにクロマティック奏法を交えるなど彼のテクニックが如何なく発揮されており、それだけに前二作と比べるとコピーの難易度も高くなっているものと思われる。

彼の作品はギターを弾かない人でも十分楽しめるものだが、単に曲がいいというだけでなく、私のような初心者でも弾いてみたいと思わせる楽曲を作れることが彼の魅力でもあろう。
ちなみに彼の作品は全て楽譜が制作されているので私のように耳コピーの苦手な者でも十分楽しめるようになっているのは嬉しいところである。
(06.05.07)

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