NO14 パット・メセニー
お勧めCD | ONE QUIET NIGHT |
IMPRESSION | この人の作品は随分昔から聴いてきた大好きなアーティストである。 デビューしてもう30年にもなるだろうか。こんなに長い間メジャーシーンの第一線で活躍しているのに、未だいささかの創作欲の衰えを感じない。 だが、こうして改めてレビューを書こうとするとどうも腕は確かであるのに、ギタリストとしてのイメージが沸いてこない。 いわゆるヒーリングミュージックをBGMとして流しているように聴いてきたからだろう。実際ジャズとはいえないような作品も多し、そうした聴き方をしている人もいるだろう。 もちろん純粋なジャズもたくさんあるのだが、やはり彼のことは総合的にサウンドクリエーターとしてのイメージが強くなってしまっている。ライブとか見ればまた違ったイメージを持つのだろうけど。 ジャズをあまり聴かない人やジャズの難解さが苦手な方には最適。ジャズとかギターとかインストとかそういったカテゴリーにとらわれず楽しめる。 彼の作品ははとにかく多い。個人的には手放せない作品もいくつかあるが、私も最近アコギを弾いたりしているので、バリトンギター一本で作り上げた、比較的近年のこの作品をあえて推薦してみた。 バリトンギターをナッシュビルチューニングで自宅録音したものらしい。約半数の曲がインプロヴィゼーションでり、ルシアーメイドのギターを聴衆に聴かせる意図なく自分のために演奏したものとのこと。 ノラジョーンズの名曲「ドントノーホワイ」なんかも含まれてて録音日時も異なるが、さすがにリスナーのことをを知り尽くした彼である。全て同じトーンで構成されていて、作品全体に統一感がある。 まあ全曲で70分以上になるので通して聴くのはちょっと辛いという人がいるかもしれないが、ベッドに入ったときにかけておけば、心地よい眠りに誘ってくれるかも^^;)。 テクニックがどうのこうのいう作品ではない。 とにかく彼がギターを愛でるように弾いており、私もいつかこのようにギターを弾きたい。 |
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