NO82 宮之上 貴昭

CD ウェス・モンゴメリーに捧ぐ
IMPRESSION 昭和28年生まれのベテランジャズギタリスト。

10歳の時ギターを始め、ウェス・モンゴメリーに傾倒。
ウェス同様ピックを使わず、親指をピック代わりにしその特殊ともいえる奏法を体得。現在にいたってもそのスタイルを守っている。

ウェスといえばオクターブ奏法が代名詞となっているが、その特殊性ゆえどうしてもその奏法を使えばウェスの○○などの冠がつきまとってしまい、なかなかその個性を認めてもらえないのだろうが、彼のように半世紀近くもやってればもうそのような冠は不要だろう。

彼は現在ももちろん現役のプレイヤーとして活躍しているが、ギター教室なども開いているようで、’03にモリダイラフィンガーピッキングコンテストで優勝した関口祐二さんなども師事していたらしい。

彼も他の多くのギタリストたちと同様知る人ぞ知るということだろうが、そのテクニックはちょっと唸ってしまうほど。ウェスのように華麗という風ではないが、自在にギターを操る様は凄まじい!の一言。どんな奏法を使おうが彼ほどの演奏能力、情熱、センスを持ってすれば、十二分に個性的。
間違いなく日本屈指のインプロヴァイザーである。

上の作品はちょっと古めではあるが、オクターブ奏法もびしびし決まっており、実に心地よい。バンドとしてもよくまとまっており、バランスの良さを感じさせる。ジャズの場合どうしても自分以外のメンバーの存在も作品の出来を大きく左右するので、その点においては自身のバンドを率いてのツアーでの音源から厳選されただけあってなかなかの佳作に仕上がっている。

なお、今の彼はこの頃より更に円熟味を加え、凄みを増している。その様子はネットで映像も見れるが、ここは是非自分の目でライブを見てみたいものである。この作品が作られた頃は九州方面にもツアーしていたようだが、今はもっぱら東京周辺での活動になっているのは残念だが、彼のギターを間近に酒でも飲めばさぞ美味かろうと思う。
(09.07.12)

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