NO53 大萩 康司

CD CONCIERTO En La HABANA
IMPRESSION 宮崎県出身のクラッシックギタリスト。
9歳の時からギターを始め、かの福田進一に師事。クラシックギターの最高峰コンテストといわれる「ハバナ国際ギターコンクール」で2位を受賞している。

それにしても最近の若手クラシックギタリストの活躍には目を見張るものがある。クラシックギタリストの場合たいてい、国際コンクールで上位入賞を果たし世に出ることが多いのだが、その後は多くのギタリストが色んなジャンルのアーティストとコラボレーションしたり、クラシック以外の楽曲を演奏したりとクラシックの枠を超えた活躍をしている。

大萩康司もその一人である。もちろんテクニックとしてはクラッシックを基調としているが、ジャズギタリストと競演したりと私の想像しているような一元的で保守的なギタリストの姿はない。

とはいえ彼らの活動の中心はあくまでクラッシックである。
本業であるクラッシックギターが評価されてこその他流試合である。大萩は海外での評価も高く、そういった意味では地に足がついた活動をしてきているといっていいだろう。

大変やわらかく、優しいギターを弾くと評される彼であるが、クラシック音楽の場合、ギターに限らず楽曲の数が限られているので、アーティストによる違い楽しむのも聴き方の一つであると思うので、アルバムを手にとったとき聞き飽きた曲名が並んでいても是非手にとってもらいたい。現代クラッシックギタリストの、許される範囲での奔放さを感じることができるはずだ。

といいながらも、お勧めCDはやや企画色の強い、キューバの首都ハバナでのライブ作品。
映画「ブエナビスタソシアルクラブ」で有名になったボーカル曲が入っていたりとやや違和感を感じる方もいるかもしれない。録音の方も音の反響が凄くてほとんどハウリング寸前という感じで一音一音をじっくり聴きたいという人には不向きだが、ライブの臨場感やキューバ人の熱狂振りが伝わってきて私にはとても斬新な印象を受けた。

収録時間も30分強ということなので退屈に感じたりすることなく、最後まで楽しめた。
蛇足ながら、私はどんなジャンルであれ、できれば50分以内にしてほしいと思っている。長い作品だとどうしても最後の方の曲は集中力を失って印象に残らなくなってしまうことが多いから。
(06.08.27)

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