NO95 スティーブン・キング

CD Acoustic Swing
IMPRESSION ’94年に全米フィンガーピッキングコンテストでも優勝している、凄腕ギタリスト。

ビートルズのカバー集を7作も作っており、私もこれらで彼を知った。
私にビートルズにそれ程思い入れがないことと、ビートルズといえば山下和仁の完璧とも言えるカバー作品があったり、ポール・マッカートニーとウイングスのメンバーとしてギターを弾いていた、ローレンス・ジュバーのカバー作品があったりしてもう一つ心に残るものがなく、ラックの隅に置き去りにしていた。(それにしても7作品とは凄い。ビートルズがどれだけオリジナル曲があるのかも知らないが、かなりの割合でカバーしているのではないか。それだけ思い入れが強いんだろうな。)

それに確かに上手いんだけど、どうもやや落ち着きのないギターだなという印象があったというのもあった。

それがたまたま上記の作品を手にすることになり、印象が一変してしまった。もうこれが凄いのなんのって。個人の好き嫌いなんて一掃してしまう程の衝撃だった。
速くて強烈なベースランに時折フェイクしてみせる早弾きなどもうこれは超人の域だなと。

この作品ではよく知られたジャズのスタンダードナンバーを全体を通して非常に難易度の高いアレンジで仕上げている。
アドリブはあまりなくて、基本的には誰でも知っているような曲が選曲されていて、アレンジ自体もよくできているので聴き易くはあるが、音数の多さにCDの最後の方まで行くとちょっと疲れてしまうところもあったりする。

メロディーとコードワークと同時にかなり速いベースを弾いているのだが、こんなこと可能なのかなと思ってしまうほどだ。早弾きの方は親指をピック代わりにして弾いているようだ。その分クリアな音という訳ではないがなかなか真似できるものではないだろう。

とにかく桁外れのテクニシャンなので何はともあれ聴くべしなのだが、テクニックを極めようという方は、その山の高さを見て愕然としてしまうかもだ。

こんな彼なのだが、ネットで検索しても同姓同名のホラー小説で有名な作家ばかりで、素性等はよく分からないので、是非来日してもらいたいものだ。英語が分かる方はホームページがあるのでそちらでどうぞ。譜面も手に入るようだ。
(10.12.18)

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