NO13 石川 鷹彦

お勧めCD WORDS3.5
IMPRESSION 西の中川イサトに東の石川鷹彦などといわれることもあるが、両者の活動は対照的だった。中川が独自のインストの世界を切り開いていったのに対し、石川はサポートミュージシャンとしての活動がメインであった。

彼のことを「時代がかったプレイ」などと評することもあるが、ミスタッチの少なさや指と弦が擦れる音すら消し去るプレイは職人技である。音のコントロールや安定感も見事だ。タッピングなどの派手さはないが、これだけのプレイができる日本人が他にどれだけいるのだろうか?

そんな彼が満を持してギター一本で作り上げたのがこの「WORDS3.5」である。長年のスタジオやライブでの経験を活かした渾身の作品である。
サポートを中心としてきたギタリストがアコギブーム以降、ソロ作品を出すことも多いが、正直言って私はやや物足りなさを感じていた。本作はさすがに一線を画す貫禄の作品に仕上がっている。

曲ごとに全てギターを変えて録音しているが、「どんなギターを弾いていても石川鷹彦の音になる」と言われるだけあって、ガットギターとエピフォン以外は全て同じ音に聴こえてしまう(単に耳が悪いだけ?)(^^;)。

私がギターを始めるきっかけとなった「ANJI」まで収録されてて嬉しい限りだけど、推薦したい理由はそれだけじゃない。
ラグタイムあり、ナッシュビルチューニングあり、トレモロありとバラエティにも富んでおり、とにかく一曲一曲の出来が素晴らしい!
全ての人に自信を持って推薦できるが、フィンガリングを学びたい者には特にお勧めしたい。

スタイルや手法など多くの点で対照的な中川と石川だが、後進に影響を与え、優れた音楽を提供し続けているという点でも二人は傑出した存在である。

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