NO38 タンゴ・アン・スカイ


クラッシックの曲なのですが、自身もギタリストとして、活動しているローラン・ディアンス作の比較的新しい作品です。
もうかなり前になりましたが、テレビのCMで村治香織が演奏していたことで有名になりましたが、今ではすっかりクラッシックのスタンダード曲の仲間入りというところでしょうか。

曲名は「タンゴ風の」といった意味らしいのですが、作者によると「タンゴである限り、ダンス曲なので、最初から最後まで同じで」ということらしいです。曲を聴いてみると演奏者によっていかようにも弾けそうなのですが、ルパートなど厳禁というわけです。
実際、ちゃんとした譜面には作者によるかなり細かい指示があったりするようです。

さて、演奏の方ですが、難易度はかなり高めです。
私はアコギしか持っていないので当然鉄弦のギターで弾きますが、弦の種類に関係なく難しいです。
まず、イントロからいきなりフェイク気味の早弾きの箇所が出てきます。多分この箇所が技術的には一番難易度が高いと思われます。

私が見ている楽譜は、「クラッシックギターのしらべ」(斎藤松男著)というタブ譜にCD付きのものを使っていますが、この早弾きのパートはスラーが入っていますが、プロのクラッシックギタリストの演奏を聴いているとフルピッキングで演奏しているように聴こえます。木村大なんかは、押し寄せてくるような迫力ある演奏です。実際は一聴した程度ではどんな風に弾いているかは聞き取りにくいのでよく分からないのですが、スラーを入れなければそれだけ難易度は上がります。

どっちにしてもこのあたりはスラーを入れたりしないと、練習してもなかなか弾くことは難しいと思います。(スラーを入れてもですが。)
このパートは作者の意図がどうあれ、スピードを落とすなりして、無視することにしました。

次に一弦をa→m→iからpによるグリスという流れのパートも難易度がかなり高いです。これはもしかしたら指から血が出るほど練習すれば弾けるようになる可能性があります。私は血が出る前に、指先が痛くて練習を諦めてしまいましたが。

その後も難しい箇所の連続になりますが、弾けないまでも、雰囲気を楽しむ程度ならなんとかなるかもしれません。
こんな曲が弾ければ、大学あたりのクラッシックギター部ではヒーローにっているに違いありません。まあ、一日3時間以上長年に亘って練習しつづけた人のみ弾けるといったタイプの曲だと思います。

曲自体に力があって、練習していると曲に引き込まれていくような感じがあって、素晴らしい曲だなあとつくづく感じます。クラッシックには珍しい、ボディを叩いたり、音をミュートしたりするトリッキーなところもあって楽しいことこの上ありません。私などは一生かかっても弾けそうにありませんが、「タンゴを弾いてる気分に」程度に楽しむこととします。

曲想をつけるところも意外に難しいということも付け加えておかないといけないでしょう。
この曲を練習するにあたり、作曲者であるディアンス本人も含め、映像やCDで多くのクラッシックギタリストの演奏を聴きましたが、それぞれに個性が出てて、そういった比較を楽しむことも出来たこともよかったなと思っています。

私のような軽い趣味程度で楽しむには、難しいことはさておき、自分なりに弾けるように、楽しめるように音数を減らしたり、スピードを落としたりアレンジしながら、楽しむのはありだと思います。

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