NO47 トニー・マクメイナス Tony McManus
CD | Tony McManus |
IMPRESSION | どこで見たのか忘れたが、ピエール・ベンスーザン並みのトーン、ボリュームコントロールだという記事があったことが頭に残っていて、ずっと聴いてみたいと思っていたのだが遅ればせながらやっとCDを入手することができた。 彼のことは’65年のスコットランド生まれということくらいしか知らないが、スコットランドではかなり有名なギタリストであるらしい。 かなりコテコテのアイリッシュチューンが多いためもしかしたら苦手だという人もいるかもしれないが、私は最近この手の音楽が非常に気に入っているので無条件で愛聴盤リスト入りである。 というわけで、ピエール・ベンスーザンとは全くタイプが違うので比較の仕様もないが、確かに豊な表現力であるし、テクニックも負けていない。 上記アルバムではセッションとギターソロの両方があるが、奏法がちょっと面白い。 CDを聴くだけでは指遣いまでは判断できないが、多分メロディーを薬指、中指、人差し指を使ってトレモロのような弾き方で弾きながらベース音も同時に鳴らすフィンガーピッキングスタイルで演奏しているようだ。 メロディーをシングルノートで弾いてベースを同時に鳴らすというのはアイリッシュダンスチューンのような早いリックであれば難易度は相当高いはず。こういった奏法がこのアルバムの随所に出てくるのだから、普段から当たり前のようにこういう弾き方をしているのだろう。 最初聴いた時はフラットピックを使っているのだと思っていたが、よく聴くとフィンガーピッキングで演奏しているとしか思えないような音だ。もっともフラットピックもかなりの使い手であるとも聞くが。 まあどんな弾き方をしていたとしても並外れた演奏力を有していることだけは間違いない。 テクニックの話が長くなったが、そんなことより何より音楽そのものが素晴らしい。もちろんこれは私が個人的に好きだからということもあるだろうが、アイリッシュやケルティック音楽がもし嫌いでなければ是非聴いてもらいたい作品だ。日本人の琴線に触れる何かがある。 (06.05.21) |
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