NO59 内田 勘太郎

CD GUITAR SINGS
IMPRESSION 元憂歌団のギタリスト。有山じゅんじと並ぶ関西ブルースの雄。
憂歌団解散後は沖縄に移り住み、ソロやサポート活動を展開している。

この人についてはずっと昔、土曜日の昼、吉本劇場のお笑い番組が終わってから何故かテレビでライブが毎週のように放送されていたのを見たことを思い出すが、ギターもうまいし、魂に響きそうな歌で、強い衝撃を受けた。

私がこの人を聴くようになったのは彼がソロになってからだが、それまでの彼のことをしっかり聴いたわけでないので、なんともいえないが、スライド奏法などかなりブルース色の強いものもあるが、ジャズ、ロックなど様々なジャンルをクロスオーバーさせた感じでやや印象が違うなと。

前出の有山が戦前のブルースの影響を色濃くし、意外と言っては失礼だが、端正なプレイであるのに対し、内田はわりと泥臭くて、その辺も見た目や私が抱いていたイメージとは随分違う気がしている。

彼の作品は現在のニューエイジの流れを汲む、ソロギタリストとは違って、テクニックを売りにしたり、音を作りこんだものとはやや趣が異なり、癒し系というわけではないが、非常に力の抜けたような作品になっている。これは年齢もあるだろうが、沖縄に定住し、温暖な土地で暮らすようになったことと無関係ではないだろう。

そんな彼の作品を推薦するなら、彼の憂歌団時代からの代名詞ともなっているアーチトップのCHAKIギターを使った作品(CHAKI SINGS)とすべきかもしれないが、最近雑誌のインタビューでCHAKIギターは友達のところにあるみたいなことを語っており、もしかして周りが思うほどに愛着を持っていないのかなと思い、あえてそれを外し、最新作の上記にしてみた。

2曲の自作曲と1曲の沖縄民謡を除くと国内外の懐かしい曲のカバーで構成されている。とても懐かしいメロディーに彼の余分な力の入っていないギターとくれば、リラックスできること請け合いだ。

個人的には07の「悲しき願い」は昔から好きだったし、この曲のアレンジを聴いたのは初めてだったので、かなり嬉しい。
彼が若い頃聴いていた曲を選曲しているようだが、選曲がいい。今の若い方にもこんなすばらしいメロディに耳を傾けてほしいなぁ。
(06.12.29)

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