NO62 エディ・ヴァン・ヘイレン

CD 1984
IMPRESSION 私の好きなロックギタリストといえば、TOTOのスティーブ・ルカサー、クイーンのブライアン・メイ、ジャーニーのニール・ショーンなどたくさんいるけど、最高のヒーローは何と言ってもこのエディヴァンヘイレン。

かつてメタル系のバンドを組んでいた頃、よくコピーしていたし友人と競って練習していたものだ。
超人的な早弾きや当時のエレキ小僧どもを釘付けにしたライトハンド(今はタッピングという言い方が一般的だが)にタバコをヘッドの弦の先に刺して余裕綽々の表情でのプレイなどもう魅了されっぱなしだった。

もちろん彼のようには弾けなかったが、夏休みの大半をコピーに費やしたりして熱中した記憶がいまだ鮮明に残っているだけに、彼への思い入れは強い。ヴォーカルが変わってバンドとしてのテイストも変わりつづけてはいるが、私としては無条件に受け入れるしかない。

今ではロックギタリストのテクニシャンなど掃いて捨てるほどいるが、私にとっては彼は特別な存在で、誰もエディーには及ばないのである。

最近になってまたオリジナルメンバーで再結成という話が出て、またそれがダメになったなどという噂なども耳にし、残念に思うが、歴代のヴォーカリストは甲乙つけがたいほど実力者なので、なにしろ誰でもいいから新作を作ってショップに並べてもらいたいものだ。

彼の作品は全て聴いているし、どれも気に入っているが推薦作品は私がもっとも夢中になって聴いていた「1984」とした。

この作品が出た当時を思い出せば、イングヴェイが超高速フルピッキングやスィープ奏法でデビューし、ナイトレンジャーがアーミング奏法のブラッドギルズ、ライトハンドを更に進化させた右手の親指を除く全ての指を使うライトハンド奏法のジェフワトソンの超絶技巧のツインリードで世に出たり、また、「カモンフィールザノイズ」という名曲を生んだクワイエットライオットなども活躍し、アメリカンハードロックはかつてのヘヴィーメタルという範疇をこえ、ギタリストたちのテクニックも別次元に移行し、ポピュラー度も増していった頃だったと記憶しているが、その中でもこの作品はかのマイケルジャクソンの「スリラー」とチャートを争ったほどのモンスターアルバムとなっと。ちなみにそのスリラーの中の最大のシングルヒットナンバー「ビートイット」ではエディがソロを弾いている。

むろんヒットの要因としてはボーカルのデビッドリーロスの存在が大きかったが、大胆にシンセサイザーを入れたり、より聴き易いメロディーに、印象的なミュージックビデオの制作など先駆的な面が多かったと思う。

最後になるが、彼が編み出したかどうかはともかく、ライトハンド奏法を世に広めたのは間違いなく彼である。それが、マイケルヘッジスを経て今日のソロアコギの一般的テクニックにまでなっているのは彼の持つ良質な才能の普遍性を示しているような気がしてならない。
最近はアコギしか聴いていないし、マーティンやフィンガーピッキングの世界とは異なるが、今もエレキギターは大好きなので今回熱く語った次第。
(07・03.11)

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