ED GERHARD 「house of guitars」

あるテレビ番組で、芸能人の後ろで数万円のバイオリンと数千万円(あるいは億単位?)といわれるバイオリンとしては超有名なメーカーのものを弾いてみて、どっちが高価なものかを当てるというクイズのようなものを見たことがあります。
驚くべきことですが、半分くらいは分からないのです。

音的にはかなりの違いがあるはずですが、現実的にはこんなものなのです。人間は見ていなければ、あるいは知っていなければ、ビールと発泡酒の違いはおろかニンジンと大根の区別だってつけられないらしいのです。

さて、解説を読まなければここで演奏されているギターが全て彼がギターを始めた頃使っていた、200ドル以下のギターであることは分からなかったでしょう。若い頃彼が弾いていたもので、弦さえも替えていないらしいのです。マキャフェリタイプのギターに至っては35年以上弦を変えていないというのです。
このアルバムを聴いた人でこんなことが分かるという人がいるのでしょうか?私には全く分からず、解説を見て驚いてしまいました。

一流芸能人が何を着ていてもブランド品に見えたりするのと同じで、プロのギタリストが弾いているギターはみんな高価なギターであるという風に思えてしまうのです。こんな先入観や思い込みが私の聞く耳を曇らせているのでしょうね。

このアルバムを聴いていると、ギターの初心者の私が、やれソモギだのハカランダだのというギターを欲しがったりすることは滑稽なことのように思えてきます。音を聞き分ける耳を持ってないし、いいギターを持ってもそれを弾きこなす腕がないのですから。
もちろんいいギターが欲しいといことはい所有欲の話であり、ギターの腕とはあまり関係ないということもあるでしょうけど。

よく腕を道具がカバーするという話を聞いたりしますが、よく考えればそういうことは残念ながらあまりないのかもしれません。

ゴルフのクラブをいいものに替えたからスコアが伸びたという話は聞いた事がありません。クラブを替えてよく練習するようになったとかいうことはあるでしょうけど。私自身もクラブはいくつか替えてきましたが、距離が伸びたとかはあったかもしれませんがスコア自体はクラブを替えたからよくなったという経験はありません。

ギターの場合は音がハッキリしている分、いいギターを弾いたら余計下手さが浮き立つかもしれませんね。

楽器に腕をカバーしてもらうのではなく、あくまで楽器のよさを腕が引き出す、あるいは楽器の悪さをカバーするのが腕だということになるのでしょう。

もっと練習して、D−28に見合う腕を身につけたいものです。
といっても所有欲はなくならないものですが(-。ー;)。

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