フィンガーピックについて


元々爪が薄くて割れ易かったのですが、乾燥した季節になると注意していてもどうしても爪が割れてしまいます。特に薬指はひどくて爪が縦に裂けるように割れてしまうので、一旦爪にキズがつくと、深爪せざるをえない状況になります。アクリルなど爪を補強するタイプもいくつか試してみましたが、どうもパッとしないし、付け爪は少々抵抗があります。

もちろん今に始まったわけではありませんが、こういった状態なので、だいたい年の半分は爪がない肉弾きの状態でギターを弾いています。
これはこれで慣れるとそれなりの音を出すことが出来ますが、ちょっとコツというか通常爪が伸びている時とは違う右手のタッチになります。

肉弾きでギターを弾いてみると当然爪で弾く時のようにクリアな音が出せないため、音を出そうとすると弦を引っ張るようになってしまいやや荒っぽい音になってしまいます。ブルースなどではこういう音もあっていると思いますが、クラッシックや一部のニューエイジ系の音楽にはどうしても合わない感じがします。

それでも、弦をはじく時、指紋の凹凸で引っ掛けるように指の先端で弾くと比較的しっかりとした音になるのですが、慣れるのには時間がかかりますし、それができたからといって爪で弾くほどクリアな音は出せません。

そういうこともあって、この度フィンガーピックを試してみることにしました。

フィンガーピックには通常プラスティック製と金属製のものがあり、どちらも試してみましたが、今度は音が硬くなってしまい、どうも違和感があります。弦とピックがすれる音もあまり心地よいとは言えません。
馴染むのにもかなり時間がかかるし、フィンガーピックではアポヤンドがしずらいというのもあります。

そこで中指と人差し指はそこまで割れてひどいわけでもないので、薬指だけピックをつけることにしてみました。薬指はそれほど頻繁に使うわけではないし、馴染むのにも時間はさほどかかりません。

ただ、問題はパーカッシブなプレイやボッサ的な和音を弾くようなプレイではピックがどうしてもずれてしまうという難点が出てしいます。

で、結局たどり着いたのが、最近少し見かけるようになってきたいわゆる“アラスカピック”というヤツです。
これは自分の爪に引っ掛けて固定するタイプなので爪が少し伸びている状態であれば少々激しいピッキングでもずれるようなことがありません。
それに、他のピックと違って素材がやわらかいので、爪よりは堅めの音ではあるものの、爪とフィンガーピックとのバランスは取り易いと思います。値段がやや高めでどこでも簡単に手に入るものではないということを除けばかなりいい感じです。ヤスリで簡単に調整できるのもいいところです。

多少の慣れは必要ですが、今は毎年悩んでいた爪の問題から開放されて嬉しく思っています。
本当は自分の爪で弾く音が一番いいとは思いますし、やはり和音を弾く時は違和感が残りますが、指で弾く時と同じくらいに馴染むよう使っていきたいと思います。
(09.02.08)

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