NO42 南澤 大介

CD Milstone
IMPRESSION 大ヒットシリーズとなった「ソロギターのしらべ」の著者であり、雑誌での執筆なども多くギタリストの方で知らぬものは多くないだろう。最近では押尾コータローのアルバムの採譜も行うなど、活動の幅を更に広げている。

(私もそうであるが)「ソロギターのしらべ」でギターを練習した人も多いかと思うが、どれも原曲に忠実でオーソドックスながら飽きのこないアレンジとなっている。ジャズやロック、アニメ音楽からクラシックまでスタンダードなナンバーをギターの初心者でも分かりやすく提供しており、アコギインストの普及への貢献は大である。

他にも、プラネタリウムやテレビゲームなどでの音楽を担当したりもしているのでギタリストというより、ギターに力点をおいたコンポーザー、アレンジャーとしての色が強いかもしれない。

彼自身は中学で弾き語りをメインとしたギターを始め、大学に入りマイケル・ヘッジスやウィル・アッカーマンなどウインダムヒル系の音楽、ギターインストの演奏や作曲活動を始めたとのこと。

さて、そんな彼の作品は「ソロギ」シリーズ同様、とても分かり易く、素直に耳に入ってくる。作曲、編曲について知り尽くした彼ならではの作品に仕上がっている。

ヘッジス研究家としても知られている彼だが特殊奏法やオープンチューニングもあまり使わず、さほど難しいこともやっていない。(弾いてみると意外に難しいが)しかし、彼の作曲のセンスがいかんなく発揮されており、しっかりしたメロディーがあって、イントロからサビへと徐々に盛り上げていくような曲作りはまさに作曲の見本。

ちなみに現在彼が愛用しているギターはモーリスのSシリーズのカスタムモデル。
このギターを入手してからは、彼の音源は私の知る限りほとんど全てこのギター一本でまかなっている。
頻繁にギターを変えるギタリストが多い中、彼のように使い続けているのは珍しいかもしれない。相当気に入っているのだろう。

「Milstone」ももちろんこのギターを使っている。音は倍音が少なく、サスティンも短めで私が何本か試奏したモーリスのSシリーズと同じ印象の音である。正直いえば、インストではもう少しふくよかさがあればいいかなとも思うが、これはこれで耳に残るいい音である。
(06.03.21)

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