マーティンの弦高調整とその後

マーティンを購入した当時はあまり弦高が高いとは感じていなかったのですが、二年ほど経った頃からちょっとフィンガーピッキングには高すぎるように感じるようになり、リペアに出すことにしました。
その点をお店の方に聞いてみると、マーティンは出荷時はあえて逆ゾリにしておいて、弾いていくうちに正常になるようにしているといっていました。本当でしょうか?にわかには信じがたい話ですが、私が購入した時には逆ゾリのじょうたいであったというのは間違いないと思われます。

正直言うと購入したお店でのその後の対応を考慮すれば、あまり購入したお店でリペアをすることは気が進まなかったのですが、まあ、ブリッジとナットを削るくらいならそれ程の技量は必要ないのではと思い、思い切ってリペアに出してみました。

私がお店に伝えたのは、とにかくぎりぎりまで弦高を下げてほしいということだけでした。
そのお店ではリペアはできないので、東京に郵送してということだったので、1ヶ月近く時間がかかるといわれましたが、まあそこは仕方ないと思い諦めました。

で、結論から言うともう少し頑張って欲しかった!
リペアに出す前は私が定規でだいたいの高さを測った時、6弦12Fで4mm弱、戻ってきた時は3mm強と一応低くはなっていましたが、私が思っていたイメージとは程遠く、相変らず弾きづらい・・・。

最初受け取りに行ってケースからギターを出した時ネックが汗でべとべとになっていて、ネックとブリッジあたりに小さいキズが数箇所入っていて、この地点でかなり気分が悪かったのですが、弾いてみて更にがっかりという感じでした。何だか、文句言う気力も失せて、そのままだまって受け取って帰ってきました。
せめて3mmは切って欲しかったと思っています。実際ブリッジにはまだ余裕があり、ナットは削っていないということだったので、更に下げることに技術的に困難があったとはどうしても思われません。

そういったことを考えるとやはりこのお店はちょっと信用できないなと思いましたが、まあ、店を選んだのは私ですし、いい勉強だったと思うようにします。

さて、ネガティブな話はそのくらいにして、1ヶ月ぶりのマーティンの音です。

結果として弦高は思い通りにはなりませんでしたが、それでも1mm弱とはいえ、弦高が下がった分プレイアビリティは確実に向上しています。
ラリビーが非常に弾き易いギターなので、それに比べるとどうしても弾きづらくは感じますが、音自体はラリビーと比べても1〜2ランク上の音がします。

久しぶりに弾いてみるとマーティンの音はかなり音の篭りのようなものが少なく、個性的な音ではあるが、飽きのこないサウンドだとちょっと見直しています。ショップで試奏して凄いと感じるギターも存在するのでしょうが、弾きこんでいってその音を好きになるということも多いと思います。そういった意味では、このクラスのギターは大抵そんなものではないかと思うわけです。

市場では現行D−28はもはや悪名高きという感じすらあるわけですが、なぜだか私には理解できません。これはこれでしっかりとした、味わい深い音がしていると思います。もちろん古いD-28と比べた場合は見劣りするのでしょうが、現行同価格帯のギターのなかでは、純粋に音だけとってもいい線いっていると思います。それにリセールバリューやブランドというプレミアムも加わったりするのですから、決して言われているほど悪くはないと思います。

音も弦高の設定は必要にしろ、フィンガーピッキング向きではないという指摘も私にはよく理解できません。30年前ならイザ知らず、今やD-28より高額なギターなどいくらでもあるわけですから、プロ仕様ではないというのは分かりますが、だからといって一般人が趣味で使用するのに、どのジャンルに向いているのどうのというのはあまり気にする必要はないと思います。

ペグなど物足りない部分もありますが、愛着も大きくなっていますし、一生使いつづけていきたいと改めて思う今日この頃です。
(07.08.05)

戻る

















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送