三周年


ギターを始めて3年が経ちました。
相変らずの万年初心者ですが、その間たくさんのギターミュージックに接してきたので、それなりに知識は増えてきたと思います。
そのあたりを踏まえて、今の状況について感想を記しておきたいと思います。

まずは、私が使っているマーティンＤ−２８のことです。
実は最近少し音がよくなっているような気がするのです。
特に中低音あたりはイメージしていたＤ−２８らしい音が出てきているような気がしています。当初はちょっとおおざっぱな音に感じていたのですが、今はまとまりのあるしっかりとした芯のある音になっているような気がします。

もっともこれは愛着が増したことによる単なる気のせいかもしれません。それを証明するすべはないわけですが、なんとなく経年による良化を口にされる方の気持ちが分かる気がします。
音が変わるということは木か何かに何らかの変化があるということなのでしょうが、3年くらいでそんなに劇的に変化があるとは少なくとも見た目では思われないのです。しかし理論値と経験値というのは違うことはよくあることですし、勝手な思い込みだとしても自己満足している分にはいいのではないでしょうか。

一方ギターのことが始めた頃に比べ分かってきたこともあり、不満に感じることもあります。
一番の不満は６弦の１２フレットで４mm弱もあるフィンガーピッキングにはべらぼうに高い弦高。
ネック調整を行った後でこの高さなので、この個体の正常な状態がこの弦高ということということにないｒますが、フィンガーピッキングには辛すぎます。セーハ等音が押さえづらい、押弦時や弦を弾く時他の弦に触れ易くなり、ノイズが出易くなる等ネガティブな面がいくつかありますが、より問題なのは左手を音をしっかり出るように力を入れて弦を押さえようとする結果、右手にも余計な力が入ってしまうことです。

百害あって一利なしとまではいいませんが、音を犠牲にしてでもプレイアビリティを優先したいと私は考えているので、これは機を見て調整したいと思っています。弦高による音の変化もその折は見てみたいと思っています。

それから高音の細さ。これも気になるところです。多分この値段帯のギターならこれは仕方のないことだとは思っています。このクラスのギターは特にたくさん試奏してきましたが、残念ながら音量豊富で美しい音色の高音弦を奏でるギターにはまだ出会ったことがありませんし。
音は値段とある程度は比例すると考えていますので、これ以上音のことを言うのはD-28には失礼というものかもしれません。
ただ、今の状態のD−２８であれば、同クラスのギターと比べるとかなりいい線いってるという自信はあります。

ついでにもう一つ。ペグの精度です。ちょっとこのクラスのギターにすれば控えめに言っても中の下、悪く言えばちょっとお粗末。これはマーティンさん是非改善して下さい。私はチューニングメーターを使うことも多いので、ペグの精度にこだわらなくても調弦自体はそれ程苦労することはないのですが、素人目にもこの精度はどうなのかなというのを感じずにはいられません。

次に演奏についてですが、まあはっきり言って上手くなっている実感はまったくありません。一向に上手になる気配はないのです・・・。練習時間がさほど多くないのでまあこれは仕方ありません。
ただ、覚えた曲数も増えてきた分の成長はあると思います。暗譜に時間がかかることに苛立ちを覚えることも度々ですが、まだ始めた頃と同じくらいに楽しさは感じています。

本来なら一曲を集中して練習し、完成度を高めた方がいいのかもしれませんが、ある程度弾けるようになったらすぐ別の曲にというスタンスで練習してきました。これは練習方法としてはどうかと思いますが、私の飽きっぽい性格を考えれば、この方がいいように思っています。とりあえず年の数くらいは増やしておこうかなと思っています。

ただ、曲をたくさん覚えるとそれを忘れないように維持するだけでも結構大変になってきます。今までは練習は気の向くままといったところでしたが、これ以上増えてくると練習量を増やさねばならず、義務的な練習になってきたりして、今までと同じような楽しみ方は出来なくなるかもしれません。
レベルが上がれば同時に悩みも出てくるものです。私のような低レベルなものでもそれは同じです。
多分、それを超えたところにレベルの向上というものがあるのでしょう。

私の目標はとにかく長く続けること。しかし、続けるには技術の向上とか何かの要因がないとなかなかモチベーションが保てないといったこともあります。上手くなるにはある程度の練習量が必要になってきますし、たくさんの練習量を保つには他の何かを犠牲にしたりしなければならなかったりするので少々ジレンマ。

何事もバランスが大事ですから、多少の労力は覚悟してこれからも長く続けていけるよう自分の出来る範囲で頑張っていきたいと思っています。
（07.06.03）
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